Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

卒業制作展に行ってきました

先週末のことですが、

私がお仕事させてもらっている大学で

卒業制作展が行われました。

修復を教えているので、学生によっては

「制作展」というより「修復展」という言い方が

しっくりきますが、大学全体で言えば「制作」が

ほとんどですし、修復コースでも模写作品の制作や

修復の基礎技術として制作をする学生もいるので、

制作展でいいのですけど。

そんな私の言葉のこだわりはともかく、

担当した学生が2名いましたので、見に行きました。

技術指導をおもにしていますが、

その作品を修復するのはなんのためか、

どんな処置が適切か、

その作品の修復をするには、どんな技術が必要か、

など修復に必要な知識や考え方なども伝えるようにしています。

基礎のないところに積み重ねることはできないので、

少しずつ階段を上るように知識も技術も身に付けて

いけるといいな、という気持ちです。

これについては、私の想いが伝わっているといいなあという

気持ちですが…。

 

今回は写真を撮るタイミングが悪くて、

2名のうち1名の展示しか写真に残せていません。

お客さんがいなくなったら写真撮らせてね、と

話していたのに、帰る時間になってもお客さんが

途切れなかったので、「写真撮れなかった」と

学生に話したら、送ってきてくれた写真です。

自由に使ってくださいと許可もいただいたので

使わせていただきます。

 

写真を送ってくれた学生は本の修復を

1年間頑張りました。

 

学生のこれからの活躍が楽しみです。

これで本当に1年間の指導が終わった気がします。