Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

アートはアイデアだと実感

今月は修復学会があったり、授業回数が増えたり、

他工房さんとのお仕事が始まったり、少し忙しく過ごしています。

 

先月の作品展で、とても興味深かった作品の話。

あまりの衝撃で購入させていただきました。

作品展の時には額に入っていたのですが、今後のことを考えて

改装しています。

マッティング中です。

左側が刷られたモノ、右側が原版です。

版画の技法は、ドライポイントと呼ばれる技法です。

ドライポイントは、金属板(銅板)に彫るのが一般的なのですが、

こちらはなんと紙に彫っていました!

驚きました。

ドライポイント=銅板に彫る、という考えしかしていなかったので、

紙で版になるなんて!とただただ驚きました。

 

自分の知っていることだけで決めつけてはいけないな、と

感じています。

アートには頭の柔軟性も必要ですね。

いいもの見たなあ

作品と版を並べて飾ろうと思い、2窓にしたのですが、

これを収める額の準備がまだでしたので、

下の画像のようにカバーを取り付けました。

額が決まるまで、ほこりをかぶらないように。

構造はこんな感じです↓

すべてが白いと分かりにくいですね(笑)

作品展を見に行きました

赤岩保元先生の作品展&赤岩先生書の会作品展を見に行きました。

 

先生の作品は相変わらずアイデアに満ち溢れ、

新作の技法を教えていただいた時には、驚き以外に

言葉が出ませんでした。

大学の授業でもお話させていただこうと思っています。

この作品についてはまた後日詳細を。

こちらは新作ではないのですが、紙が気になっている

作品です。



書の会の作品展では2点お手伝いをさせていただいたので、

不具合がないかの確認をドキドキしながら見に行きました。

もちろん、他の方の作品もいつも素敵なので今回はどんな作品が

並んでいるのか楽しみにしていきました。

 

いろいろな形の作品がありました。

使用している紙の話で盛り上がりました。

書家も修復士も和紙をよく使うので、おもしろかったです。

とくに典具帖紙の話で大盛り上がりでした。

 

このところ、書類仕事ばかりで頭がパンクしそうだったのですが、

一段落したので、お出かけをしました。

出かけてよかった。

良い刺激をいただきました。

 

 

馬事公苑に行きました

GW期間中、旅行の予定などはなかったので、わりとのんびり

過ごしています。

いつものように競馬場に散歩に行き、

テレビで天皇賞(春)を見て、

近くの美術館で行われている展覧会を見に行き、

今日は馬事公苑に行ってきました。

 

毎年GW期間中にホースショーを開催しているそうですが、

私は何も知らず、馬の絵を描くイラストレーターさんの

お店が出ると知り、行ってみることにしました。

想像していた以上に広く、緑豊かなところでした。

警視庁騎馬隊のレプリーズを見たのですが、整列はきれいだし、

足並みはそろっているし、素晴らしいとすごいしか言えなかったです。

語彙力が足りません…。

お目当てのクリアファイルも購入し、練習中のお馬さんたちも

間近で見ることができて満足して帰りました。

 

ここ数年、お馬さんに心が奪われています。

私のタブレットはお馬さんシールですぐに分かります。

癒されています。

乗馬できるようになりたいと思う今日この頃です。

自分が考えるより疲れていた話

3月下旬からプライベートもお仕事もすこし忙しくしていました。

お仕事では忙しいくらいがありがたいと思っているし、

プライベートは自分のうかつさが招いた忙しさだから、

仕方ないとあきらめつつできることをしました。

心はまだざわついていますが、プライベートの用事は片付き、

お仕事の忙しさだけになりました。

先ほども書きましたが、お仕事の忙しさはありがたいと思っている

のですが、今の状態からもうひと頑張りを求められ、これもまた

ありがたいことだし、次のステップへのチャレンジだと思っています。

 

昨年少し調子に乗ってしまい、ミスをしてしまったこともあり、

焦らないように、と気をつけているのですが、それもまた当然と言えば

当然のことなので、それほど負担になっているわけではありません。

慎重に仕事をすることは悪いことではないですし。

日曜日は散歩をしたり、のんびりテレビを見たり休息日もある。

 

そういう日々を過ごして数週間、夕飯を食べては寝落ちし朝を迎え、

朝お風呂に入り、一日を始め、仕事をし、夕飯を食べて寝落ち。

二日続けてこんな状態。体が眠りを欲しています…。

さらに、お風呂入るの面倒だなあ、髪の毛洗うの面倒だなあ、と

思う気持ち。髪型が少しボサボサでもまあいいっかという気持ち。

あれ?これってちょっと心も疲れてる?

ちゃんとしなくちゃいけない、仕事は頑張らなくてはいけない、

と考えて、それが当たり前と思っていたことが自分が考えているより

体や心に負担になっていたのかもしれない…。

頭で考えるより体も心も無理をしていたのかもしれないと

認めることにしました。

 

仕事は余裕を持たせた計画を立てているので、急ぐことはありません。

気になるから早く早くと進めていただけ。

優先順位をつけてできることをやっていく。

無理をしないように。

やりたいこともやらなくてはいけないこともたくさんある。

一日は24時間しかないし、私は一人だけだし、

仕事は(今のところ)一人でやらなくてはいけないし。

 

無理と無茶はしないと決めていたのですが、

知らず知らず無理はしていたのかもしれません。

頭(脳)はいろいろごまかせるのかもしれませんね。

心と体に正直に、無理はしないと改めて思うようになりました。

 

一つだけ、昨年の頑張りが形になりました。

ちょっとずつ進めていた研究というか勉強?をまとめて

大学の紀要に投稿しました。

これは無理も無茶もせず、行えました。

無理せずできれば次回も投稿できるように勉強を進めて行きたい

と考えています。

 

そんなわけで今日はいつもより長めに文章を書いてみました。

 

春は思っているより頑張ってしまう時期な気がします。

忙しいときほど、心と体を労わって過ごしてください。

好きなものを食べ、好きなことをする、そんな時間を

持てますように。

下村観山展に行ってきました

久しぶりに会う友人の希望と私はちょうど表装の計画をしていたので勉強のため

先日、東京国立近代美術館で開催されている下村観山展に行ってきました。

大作ばかりだったので、見ごたえもありますが、とにかくきれいな作品が

多く、細かい描写や色使いなど見逃してはもったいないとしっかりと見ました。

すべてを観終わったら3時間くらい経っていて二人でビックリしてしまいました。

 

 

そして表具の裂地や取り合わせもとても勉強になりました。

こんな裂地があるんだとか、この組み合わせはこんな風な印象になるんだなど

表装もしっかり見ました。

「鵜飼」という作品に使われていた一文字の裂地の柄がカニだったことが

とても印象深かったです。砂浜の絵にとてもあっていました。

こういう柄もあることを初めて知りました。

 

5月10日まで開催しているので、お時間のある方はぜひ。

art.nikkei.com