Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

保存額装の目的

先日、ゴッホの「ひまわり」にトマトスープがかけられた事件が あったばかりなのに今日は、モネの「積みわら」にマッシュポテトが 投げつけられたというニュースがはいってきました。 今度はモネの《積みわら》。またも名画が環境活動団体の被害に(美術手帖…

以前の仕事を思い出す(in エストニア)

急に昔の仕事の振り返ろうと思ったわけではないのですが、 少し思い出話です。 私のメインのお仕事は、紙を使用した美術品や記録資料(史料)の 保存修復ですが、西洋の紙と東洋の紙が異なるように、修復技術も 異なるものがあります。 異なるとはいっても、…

久しぶりのノート綴じ

紙作品の修復の仕事は、待ち時間が多いです。 糊が乾くのを待つ、 湿った紙が乾くのを待つ、 染めた紙が乾くのを待つ、 とにかく乾燥待ちが多いです。 今日はそんな待ち時間が多い日でしたので、 久しぶりにノートを綴じました。 表紙の準備までは終わってい…

新しい仮張り板を使い始める

すっかり秋めいてきました。 いい天気ですね、とのんびり思ってしまいますが、 静岡出身なので、いまだに断水が続いている地域がある ことを考えると天気がいいからのんびりできるななどと 考えているのも申し訳ない気持ちもあります。 迷惑にならないように…