Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小さいノート綴じ終わり

昨日、急ぎの作業があったため綴じ終わらなかった ミニノート。 本日綴じ終わりました。 仕上げも終わり完成です。 今日はこれを完成させるためだけに仕事をした 訳ではなく、急なお仕事の依頼でバタバタしていました。 明日もこの作業の続きになりそうです。…

小さいノートを作る準備

修復の仕事は、待ち時間が多い。 糊を塗って乾燥するまで待つ、 水で洗って乾燥するまで待つ、 薬液を塗って乾燥まで待つ、 乾燥待ちが本当に多い。 そんなときは、ノート作りの準備をしたり 資料を読んだり、講義資料を作ったりします。 今日は、ミニノート…

忘れられた和綴じノート

先日ミンネで登録している和綴じノートが 旅立っていきました。 頻繁に売れているわけではないのですが、 作っているものとして興味を持ってもらえたこと 使ってみようと思っていただけたことをうれしく思っています。 時間のある時にノート作りをしているの…

創作表具~総裏~

撫刷毛と打刷毛のはなし ようやく総裏(上裏)までたどり着きました。 総裏とは、掛軸や巻物を作る際の裏面の仕上げとなる 最後の裏打ちのことです。 宇陀紙という和紙を使用します。 楮に白土を混ぜた紙です。 接着剤には古糊をつかいます。 以前古糊の水替…

和紙いろいろ

修復作業や仕立てをしていると 様々は和紙を使用します。 同じ産地の和紙でも厚さが違う など使用する目的によって必要なものが 異なります。 また手漉き和紙だけではなく、機械漉き和紙も 使用します。 様々な和紙を使用するとはいえ、 それほど購入するこ…

創作表具~耳折り~

雪の日になりました。 今日は昨日の続き、耳折という作業をしました。 軸の幅を決め、縁の裂地を折り糊でとめます。 軸袋と八双袋を接着してから張り手を接着する という方法もありますが、 私は耳折後、袋の位置に線を引いて張り手を付ける と習ったので、…

創作表具~切継ぎ~

先週までの忙しい日々が終わり、 のんびり作業をしています。 今日は作品の周りに裂地を貼っていました。

卒業制作展に行ってきました

先日講師をしている大学の卒業制作展に行って来ました。 (修復なので制作とは言えないですけど...。) 私は紙作品の修復を選択した学生の実技指導のみをしているため、 他の学生の作品や担当学生の仕上げは、毎年この卒業制作展で 知ります。 今年は内容も…