Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

大寒の日に

今年の大寒の日、1月20日

毎年、大寒の日に行う「古糊」の水替。

古糊というのは、掛軸や巻子に仕立てる時にだけ

使う糊のこと。

大寒の日に炊いた小麦でんぷん糊を大きな甕に

いれて、5年~10年床下などに寝かせて置いた後

使用します。

10年間放置というわけではなく、毎年大寒の日に

水替えします。

保管中に表面にカビが発生するため、それを除去して

きれいな水と交換します。

 

今年も立派な?カビが発生していました。

昨年のカビの様子は1年前の記事を見てください

 

carta-studio.hatenablog.com

 

一年で一番寒い日の恒例作業のはずですが、

来週の方が寒いという予報が…。

でも、大寒の日に行うことが伝統ということで。

 

無事に今年も水替えできました。