Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

2021年仕事納め

ひとまず、今日で今年のお仕事は終わりにしました。

誰かに決められているわけではないのですが、

工房勤めのころと同じようにしています。

 

今年はいろいろなお仕事をさせていただきました。

調査のお仕事、

版画の修復、

巻子本の仕立て、

額装(裏打ち、マッティング)、

羊皮紙作品の修復、

墨書き作品(書)の修復

など

納品日が近く、休みなく動いていた1か月もありました。

モヤモヤっとする仕事もありました。

久しぶりに師匠の仕事を見る機会もありました。

不便なことも多い1年でしたが、良い経験も多かった

1年でした。

 

さて、先日水洗処置をした資料の補強をしました。

極薄の和紙を両面に貼りました。

写真は、糊付け前です。

文字が読めるくらい薄い紙を使います

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薄すぎて緊張する作業でしたが、なんとか

終わりました。

今年最後のお仕事でした。

 

来年は途中になっている

仮張り板作り、西欧中世の製本のブログも

更新していきます。

そしてもう少しマメに更新できればと毎年

思っています。

 

なかなか更新しないブログですが、

読んでいただいた方々、ありがとうございます。

来年はもう少し頑張ります。

 

それでは、良いお年を。