Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

探し物がみつからない。でも授業の準備はしなくてはいけない

5月ももう終わりです。

今月は、授業のための資料を作っていたら終わってしまった

気がします。

修復の仕事も少しですがありました。

 

ところで、探し物をしているときはなかなか見つからず

探すのやめると見つかることってありますよね。

授業でつかえるかなあと思って、探しているものがあるのですが、

なかなか見つかりません。

あの場所にあったはず、という場所は探したのですが

ありません。

なくても困らないと言えば困らないので、まあいいのですが…。

 

これがなくても授業準備はしなくてはいけません。

今回は、版画の技法とインクの話。

修復を行う前に処置内容を決めるための調査をします。

どんな紙が使われているか

どんな技法か

何で描かれているか(刷られているか)

など作品の情報を調べ、

作品の状態を確認します。

どんな損傷がどこにあるか

 

そして紙作品や紙資料の場合は、紙の酸性度を

確認したり、水が使用できるか確認するために

溶解度を調べます。

今回の授業では、水性染料、水性顔料、油性染料を使用した

ペンで線を引き、水、アルコール水、水酸化カルシウム水溶液を

使用してにじみ具合をチェックするということをします。

修復を行う際に必要なことを練習している最中です。

 

もうすぐ、教材として準備した版画作品の修復を行います。