Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

よくある実験をやってみた~サインペンのにじみを観察~

ゴールデンウィークは終わりました。

結局、鬼太郎茶屋以外は出かけることもなく

いつもの休日のように、テレビを見たり、

ゲームをしたりして過ごしました。

半日だけ、宝石せっけんを作って遊んでみました。

姪と遊ぼうと思って買っておいたキットがあったのですが

個々数年会うことができずそのままになっていたので

思い切ってやってみました。

なかなかおもしろかったのですが、きれいな仕上がりに

ならずちょっと悲しくなりました。

型から取り出すときに力を入れすぎた結果です。

きれいな仕上がりになったら、失敗作と比べようと

思います。

 

そんな休日でも、たまに授業の資料を作っていました。

もうすこし修復の基礎について話す時間が続くので

飽きないように何か作業もしてみようかと内容を

考えていました。

そこでよくある実験とは思うのですが、

ペーパークロマトグラフィーによるインクの色分け実験

をベースに何かできないかなあと準備をしていました。

 

単純に色分け実験でもいいのですが、

必ずにじむ水性染料インクだけでなく、乾いたら

耐水性になる水性顔料インクでも反応するのかなあ

と考え、試してみました。

水性顔料、水性染料、水性ゲルインク、フリクションインク

の4種類で実験。水性顔料と水性染料は2種類ずつ。

 

10分間この状態で放置

 

結果

水性染料インクは予想通り

水性顔料インクは乾いたら耐水性って

書いてあるけど、ちょっとにじんだなあ

と思ったので、

今度は水性顔料インクを別のメーカーで

やってみました

あらあら、にじみがありません。

一番左は水性染料インク、残りは水性顔料インク。

 

こう考えると同じ水性顔料インクでも

にじむものとにじまないものがあるの

が分かります。

インク濃度の問題なのかなあ。

同じ方法でやっているから、実験方法の違いでは

ないと思うけど。

これ以上は私のような素人実験では

分かりませんが、

公文書の使用も可と言われるペンは、

まったくにじまないメーカーのペンなんだろうと

理解できました。

 

もう少し調べてみたいこともあるので

今回のテストをふまえてまた何かやります。

 

授業でやるなら、もうすこし考えないとなあ