蓑おさえ(蓑縛り)の次は、「袋張り」です。
袋張りは、うけ張りとも言います。
私はずっと袋張りと呼んでいるので、うけ張りという
呼び方にはなじみがないです…。
表具の事典には「うけ張り」で出ています。
袋張りは、上張り(一番上の層)の引っ張る力によるねじれや反りを
防ぐ目的で、薄い和紙の周辺にだけ糊をつけて張って
いく工程です。
できるだけ紙の重なりが少なくなるようにレンガ積みのように
ずらして貼ります。
5層目・6層目としたのは、
下袋・上袋という2層をまとめて袋張りというのであえて
2層ということにしました。
下袋は、4辺まっすぐカットするまたは、2辺をくい先にします。
上袋は、4辺くい先にします。
工房によって違うこともあるかもしれませんが、
私は、下は4辺ナイフカット、上はくい先と習いました。
糊つけ中
周辺糊付け
線が雑ですが、こんな風に同じ位置に紙の重なりが
来ないように貼っていきます。
斜線部分は紙が重なっているところです。
これで残すはあと1層となりました。
今回は紙にこだわらず作っていますが、
最後の層に張る紙が足りなくなったので、
それを準備してから最後の層を行います。