Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

仮張り板の作成 ~骨縛り(1層目)~Making a Karibari Board (the 1st layer)

9月に入り、急に涼しくなりました。

体調を崩さないように気をつけて過ごしましょう。

 

お久しぶりの更新。

仮張り板の作成、いよいよ1層目です。

 

準備した骨に和紙を貼ります。

これを「骨縛り(ほねしばり)」と呼んでいます。

骨に糊を塗り、和紙を貼ります。

骨が糊を吸い込みやすいので、1回目は

捨て糊とし、少し時間をおいてもう一度

糊を塗ると良いです。

 

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よく見ると糊が塗られているのが分かります。

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和紙は厚めのものを使います。

石州紙や細川紙が使われることが多いです。

機械漉きの和紙を使用したこともありますが、

丈夫な和紙であれば、手漉きでなくても

使えるはずです。

たぶん、大きさにもよると思いますが。

 

1層目は、とにかく歪みが出ないように気をつけて

ください。

ここで、骨に歪みが出たら仮張り板になりません。

 

このあと、まだまだ続きます。

 

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The 1st layer  Honeshibari

Honeshibari is to reinforce the framework by pasting

paper. The purpose is to prevent distorting the frame.

Thick paste is applied to the framework to paste thick

kozo paper.

Paste is applied two times because wood will absorb 

much paste and moisture.