Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

和紙いろいろ

修復作業や仕立てをしていると

様々は和紙を使用します。

同じ産地の和紙でも厚さが違う

など使用する目的によって必要なものが

異なります。

また手漉き和紙だけではなく、機械漉き和紙も

使用します。

様々な和紙を使用するとはいえ、

それほど購入することができるわけでも

すべての和紙を知っているわけでもなく

自分が学んできたものを使うことがほとんどです。

 

よく使っている和紙は、細川紙、悠久紙(五箇山紙)

美濃紙、薄美濃紙

仕立てに美須紙、宇陀紙、それ以外にも少量で買う

和紙もあります。

 

これらがすべて使い切ることはなく、

小さくなって残っていくのですが、たまりすぎると

和紙保管場所がごちゃごちゃになります。

そこで、年度末が近づくと整頓をします。

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修復作業では、欠損部に紙を補う「補紙(繕い)」

という作業があります。

小さい穴を埋めることもあるので、小さくなっても

使うことができます。いえ、むしろ小さいほうが

使いやすい。

そんなわけで捨てることもなく、大事に残しています。

 

さて、もう少しで確定申告。

データの整理はできているので、早いうちに

送ろうと思います。