Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

紙漉きキットで遊んでみました

少し時間ができたので、以前購入した

紙漉きキット

で遊んでみました。

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紙漉きキットは、夏休みの自由研究用なのか

意外とあります。

私が持っているのは、写真に写っている4種類と

和紙の紙漉き用のキット(漉き桁と漉き簾)。

 

子供のころに、牛乳パックで紙を作ったこと

があるような気がしているのですが、すでに

数十年が過ぎ、あまり覚えていません…。

いま、紙資料の修復を仕事にしていると

紙が何でできているか

紙はどのように作られているのか

紙にはどんな特徴があるのか、など

紙について知っておく必要があります。

 

学んでも学んでも、まだまだ知らないことや

理解できていないことがあり、仕事をして

紙を知り、紙を学ぶを繰り返している気がします。

 

紙がどのようにできているか、

体験してみるのが一番です。

 

 

今まで説明用にと思い、紙漉きキットを

買っていたのですが、なかなか使うことが

なく、1~2回遊んだだけでした。

仕事が落ち着いている今、ちょっと

紙漉きしてみようと遊んでみました。

 

紙の原料になるものを枠に流し込む

タイプと漉き簾があるタイプのもの

があります。漉き簾タイプは、

手すき和紙の工程と同じです。

繊維をすくって、漉き桁をゆすり

(流し漉き)紙の厚さを調整する。

これがなかなか難しい。

繊維を流し込むタイプは何回かやれば

一定の厚さにすることができるように

なりましたが、

繊維をすくって、ゆするやり方では

なかなか一定の厚さになりませんでした。

紙漉き職人さんはすごい、と本当に

感謝しています。

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繊維を流し込むタイプの紙漉きキット

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ゆするタイプの紙漉きキット

これは、今日の最後の紙漉き。

無理やり厚さを整えました…。

 

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この状態から

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この状態へ。

 

なんとも言えない…。

気が付いたことは、

繊維をしっかり分散させること

漉いた後の水切りはしっかり行うこと

この2点ができないと、漉くのが

上手とか下手とかではなく、

仕上がりがとにかく悪くなるということ。

 

やって気が付くことってありますよね。

また時間のある時にやってみます