Diario di Carta-Studio 小さな工房の日記

日々の出来事、作品作り、美術品修復に関することなどを綴ります

慌てて行ってきました「与謝蕪村」展@府中市美術館

3度目の緊急事態宣言が発令されました。

期間は明日25日から5月11日までとのこと。

延長もあるのかなあとぼんやり思ったりしています。

 

タイトルに書いた「慌てて行ってきました」の理由が

この緊急事態宣言。

府中市美術館で開催中の「与謝蕪村」展は5月9日まで

の予定でした。

3月から開催していたのですが、まだ期間内だし、

仕事が落ち着いたら行こう、と思ってのんびりしていました。

ところが、

ここで緊急事態宣言が発令

美術館にも影響がでました。

府中市美術館も明日から休館ということで「慌てて」行ってきた

というしだいです。

同じような方が多くいらしたのですが、行列になるほどではなく

距離を開けて鑑賞することができました。

与謝蕪村俳人のイメージが大きかったのですが、絵画の勉強も

していたことを知りました。

今回は60点近く展示されていました。3月に行っていれば今日観られた

作品と違うものが展示されていたようなので、前期後期があるものは

両方行くのがよいですね。慌てなくていいですし。

 

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チケットにも使われています

「涼しさに」自画賛 より

 

俳句を題材にして絵を添えたものは「俳画」と

呼ばれています。

俳句も絵も同一人物が描いたときに「自画賛」と

言っています。

自画自賛と似ているなあと思って由来を調べてみました

もともとは、東洋画の詩歌や文章に由来し、

海外に関した詩文を記すことを「画賛」や「賛」と

呼んでいたようです。

「賛」は他人に書いてもらうものらしく、自分で描いたものに

「賛」を書くことは「自画自賛」、「自画賛」と言っていたようです。

今の自分自身を誉めり意味で使われていたわけではないようです。

でも、「賛」には「褒め称える」という意味が含まれているので

自分の描いたものを自分で褒めること捉えられるようになったようです。

 

自画自賛の作品にも評価の高い作品があるわけで、言葉の使い方は

難しいですね。「自画自賛」ってなんとなく良い意味に聞こえないんですよね。

 

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スタンプコーナーがありました。

あると押してしまうんですよね、スタンプ。

 

最近また展覧会に行くと、表装が気になり、ついつい作品よりも

裂地の合わせ方とか、仕立ての方法を確認してしまいます。

たぶん、というか確実に勉強不足を実感しているからなんですが。

センスの問題もあるけれど、なにより自信をもって仕立てられる

ようになりたいものです。

 

今回の緊急事態宣言で休館になる美術館

東京都美術館東京都現代美術館東京都写真美術館東京都庭園美術館

江戸東京博物館江戸東京たてもの園国立新美術館東京国立近代美術館

国立公文書館国立科学博物館、SOMPO美術館、日本科学未来館森美術館

根津美術館サントリー美術館すみだ北斎美術館、町田市立国際版画美術館

上記の美術館は5月11日まで

 

東京国立博物館三菱一号館美術館は、再開日は未定になっています。

 

この他の美術館でも休館になるところがあると思いますので

出かける前にはホームページなどで確認してください。

出かけないための宣言なので、再開日を確認するということで。

 

気をつけて過ごしましょう