製本技術を学ぶため、歴史製本のサンプルを作っています。
いつか作ろうと思い、なかなか始めなかった「コプト製本」を
制作中です。
(クルミ材を使用した完成品!)
コプト製本とは
制作された製本法のこと。
チェーンステッチと呼ばれる綴じ方で折丁を綴じ、
オモテ・ウラ表紙と本文ブロックとつないでいます。
多くは、パピルスを重ねて表紙としていましたが、4世紀頃から
木の板も使用されていたようです。
(A Dictionary of descriptive terminologyより)
綴じ方の説明は「綴じ」の時に、今回は「表紙作り」です。
紙のボードを使用したサンプルは作ったことがあるのですが、
今回は木の板(クルミ・キリ・ヒノキ)を表紙にしました。
写真はキリ材
木の種類に意味はないです。工房にあった板を使っています。
本来は加工に耐えられる硬さの木を使用していたようです。
中世ヨーロッパの本の表紙には、ポプラやブナなどが使われて
いました。
エジプトで生育している硬い木ってなんだろう??
表紙の加工がとにかく面倒です。
電動ドリルを使って穴をあけていますが、昔は手で穴をあけていた
のかと思うと本づくりの大変さを感じます。
3パターンの加工法で作っています。
ドリル使いが下手すぎて、ボードの中央に
穴があきませんでした・・・。
折丁に書いてある線は綴じ位置の印です。
今回はここまで。